USCPA試験のライセンス申請についてです。

USCPAを具体的に検討されている方向けの説明となります。


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結構複雑な制度なので簡単に説明します。
より詳細な情報が欲しい方は予備校に資料請求されると良いかと思います。
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USCPA/米国公認会計士 国際資格 アビタス



USCPAという資格について


USCPAは、アメリカの資格というよりは、州ごとの資格申請となっており、申請した州でのみ、CPAとして働くことができる。

筆記の試験内容については全州同じであるが、ライセンス等の取得要件が州によって異なっている。

試験に合格することをPASSといい、PASSに加えて州ごとの要件である実務経験等を満たすとライセンスという。

PASSというのは履歴書等にはUSCPA合格と記載可能だが、名刺にUSCPA等と記載することが禁止されている。


ライセンスを取得して初めて名刺に記載が可能となり、CPAとして働くことができる。

昇進や転職に使用するだけならPASSだけで十分だろう。

日本で受験されることが最も多いのはアラスカ州とワシントン州である。

なぜ上記の州かと言うと、他の州に比較してCPA取得の条件が容易なのだ。


USCPAのライセンスを取得するには、CPAの試験に合格するだけでなく、会計やビジネスに関する一定数以上の単位が求められる資格要件、会計士での監査等の実務要件の2つが必要である。

さらに、これら2要件は、州によって、CPA試験受験前に必要であったり、CPA試験後に満たせばいいなど、州ごとに要件がことなっている。


アラスカ州とワシントン州は、上記2要件の取得が他の州に比較して容易であるため、日本人に人気な申請先の州なのである。

USCPAの受験要件概要


一般的な資格取得の要件には、会計単位及びビジネス単位がそれぞれ24単位ずつが必要となる。


この単位は、経済学部、商学部卒の方にとっては、すでに取得済みの方も少なくないと思われる。

一方で、法学部、文学部等卒の方は、ビジネス単位は多少持っていても会計科目が0の場合が少なくない

単位が足りない場合は予備校に通って取得する必要がある。

単位取得は予備校によって異なるが、通常は、試験対策講義=単位取得のための講義となっており、USCPA対策以外に特別な対策は必要ない。

単位取得するためには、予備校で試験を受ける必要があるが、当該試験は難易度が低いため気にする必要はない。

USCPAの実務要件概要


州によってことなり、会計士として財務諸表監査を5年経験していることを要求している州や、官公庁や一般事業会社での会計業務の実務経験を3年要求しているだけの州など、様々である。

アラスカ州とワシントン州の資格取得要件


アラスカ州でUSCPAを受験する場合は会計単位15単位のみ持っていれば受験資格が得られるのだが、
ワシントン州では、会計24単位、ビジネス24単位と、さらに左記含めて合計で150単位を取得してからでないと受験資格が得られない。


このため、ワシントン州で受験するには受験前に単位を全て揃える必要がり、受験難易度が高い。

一方、アラスカ州は試験合格後(PASS)のライセンス取得要件である実務要件が厳しい。
USGAPでの監査経験が5年間必要であり、監査法人で働いている人にとっても容易ではない。

対照的にワシントン州の実務要件は、監査法人、一般企業、官公庁での実務経験で足りるため比較的ハードルが低い。

USCPAのトランスファー制度について


上記のように、
アラスカ州は受験要件は低いが、実務要件が高い
ワシントン州は受験要件が高いが、実務要件が低い


ここで、USCPAではトランスフィーという制度
がある。

これは、受験する州とライセンスを申請する州を異なる州にできる制度だ。

つまり、受験要件の低いアラスカ州でUSCPAの受験をしてPASSした後に、
実務要件の難易度が低いワシントン州でライセンスを申請するのだ。


結果、日本の受験生はアラスカ州で受験して、ワシントン州でライセンスを申請することが多い


アラスカ州で受検する場合には会計単位15単位のみでよいか、結局ライセンス申請を行うワシントン州では、会計、ビジネスの単位をそれぞれ24単位を取得する必要があるので、
CPA試験を受けながら又はCPA試験をPASSした後に取得する必要がある。

以上。

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